FACILITY DATA / 施設情報
| 施設名 | 南田温泉 ホテルアップルランド |
|---|---|
| 住所 | 青森県平川市町居南田166-3 |
| 電話 | 0172-44-3711 |
| 日帰り時間 | 10:30〜14:30(受付14:00まで) |
| 定休日 | 平日休業(土日祝のみ日帰り営業) |
| 料金 | 大人630円・小人250円 |
| サウナ(男) | 100℃ |
| サウナ(女) | 96℃ |
| 水風呂(男) | 20℃ |
| 水風呂(女) | 27℃ |
| 泉質 | ナトリウム塩化物泉(弱アルカリ性) |
| 泉温 | 51.6℃ |
| 備考 | 団体宿泊利用時など日帰り不可の場合あり。訪問前に電話確認推奨 |
青森県平川市町居南田——津軽平野の南端、岩木山を正面に望む位置にその宿はある。南田温泉ホテルアップルランド。名前のとおり周囲はりんご園に囲まれており、秋になると赤や黄色に色づく果樹の向こうに、岩木山の稜線が続く。温泉に浸かりながらその景色を眺めるというのは、青森でしか成立しない体験だ。
平川市はかつての平賀町・碇ヶ関村・尾上町が合併して2006年に誕生した市で、弘前市の南西に隣接する。りんごの生産量は全国屈指で、この地域を走ると収穫期には道沿いにりんご直売所が並ぶ。南田温泉という地名はこの一帯に古くからある温泉地名で、「つがる南田温泉」とも呼ばれる。その中核にあるのがこのホテルアップルランドだ。
泉質と源泉について
南田温泉の源泉はナトリウム塩化物泉。泉温51.6℃、弱アルカリ性の高温泉で、成分が豊富な塩化物泉特有のじわりとした温まり方をする。お湯に触れると肌がすべすべするような感触があり、湯冷めしにくい。津軽の冬、雪の中から帰ってきたときに浸かるには打ってつけの泉質だ。
ホテル内の大浴場では源泉を使用しており、単なる一般浴槽とは一線を画す。カランから流れるお湯にも温泉成分が感じられ、全身を温泉でリセットできる。
「サウナ上がりに温泉に浸かると、体の芯まで温まって、帰りの車の中でもずっとぽかぽかしている」
サウナ室——100℃の高温と96℃の女湯
男湯のサウナは100℃。これは青森県内の公衆浴場・温泉施設の中でも高い部類に入る。遠赤外線系のストーブが安定した高温を維持しており、入室してすぐに顔に熱気が当たってくる感覚がある。しっかりと温めたい人、サウナを「蒸し風呂」としてではなく「熱い空間」として使いたい人には理想的な環境だ。
女湯は96℃。男湯との差は小さいが、女性側でもしっかりとした高温サウナが楽しめる構成になっている。ホテルのサウナとして、宿泊者だけでなく日帰り客にも開放されているため、地元の常連も多い。
室内は清潔に保たれており、ビート板や砂時計が用意されている。テレビがあるかどうかは浴室によって異なるが、余分なものがない落ち着いた環境だ。外に出てのととのいスペースは設定によって異なるが、浴場内での休憩も十分できる。
水風呂——20℃の適温と女湯の27℃
男湯の水風呂は20℃。きつすぎず、ぬるすぎず、高温サウナのあとに体をじっくり冷やしていくのに適した温度だ。青森の夏でも水道水が冷たいこの地域では、20℃の水風呂でも十分な体感の冷たさがある。冬場はさらに水温が下がる日もあり、それがまた気持ちいい。
女湯の水風呂は27℃。比較的ぬるめの設定で、水風呂に不慣れな人や冷え性の人でも長く浸かれる温度だ。水風呂が苦手で敬遠していた人がここで初めて楽しめた、という声がある。
日帰り入浴の注意点と使い方
南田温泉ホテルアップルランドの日帰り入浴は、土日祝日のみの営業という点を必ず確認しておきたい。平日は団体宿泊客の利用が中心となるため、一般の日帰り入浴は受け付けていない。また、団体客の入り具合によっては土日祝日でも日帰り不可になることがある。訪問前に電話(0172-44-3711)で確認するのが確実だ。
営業時間は10:30〜14:30で、受付は14:00まで。比較的短い時間帯の設定なので、午前中に到着してしっかりサウナと温泉を楽しむ計画で動くといい。弘前市から車で20〜25分程度のアクセスで、弘前観光と組み合わせるのも一つの方法だ。
大人630円、小人250円。タオルの持参をおすすめするが、館内でも購入できる場合がある。現金払いが基本なので準備しておこう。
平川市と南田温泉エリアの背景
平川市の南田温泉エリアは、津軽の温泉地の中では比較的知られた場所だ。岩木山の南麓にあたり、十和田湖へ向かう途中の宿場としての歴史もある。周辺には碇ヶ関温泉(旧碇ヶ関村)や大鰐温泉(隣の大鰐町)があり、津軽の南部温泉ゾーンとして地図でみると温泉がいくつも集まっている地帯だとわかる。
りんご農家が多く、4月の花の季節と10月の収穫の季節に訪れると、温泉だけでなく周囲の景色も楽しめる。サウナで体を整え、りんごジュースや焼きりんごを食べて帰る——そういうコースが、この地域らしい過ごし方だと思う。
「温泉とりんご、どちらも津軽の自慢。サウナ後の一杯が格別だった」
D'STYLEから見たこの施設
岩手県盛岡からサウナヒーターの販売と施工を続けていると、青森南部の施設を訪れる機会が自然と増える。南田温泉ホテルアップルランドは、地域の温泉文化と観光宿泊が一体になった「昔からある良質な温泉宿」として機能している。100℃サウナは、単純な数字以上に「ここのサウナはちゃんと熱い」という体験を提供している。
ロウリュや外気浴スペースといった現代的なサウナ設備はないが、それよりも「源泉かけ流しの良質な温泉と、高温の安定したサウナ」という組み合わせを、歴史のある宿の空間で味わえることに価値がある。土日にしか日帰り営業しないというのは制約に見えるが、逆に言えば平日は宿泊者だけの静かな温泉宿で、日帰り客が押し寄せない分、ゆったりした空間が保たれている。
家でサウナを持ちたいと考えている方に、こういった地域の温泉施設を先に巡ってもらうことがある。「どういうサウナが好きか」を体で知ってから設計に入ると、より自分に合った家庭用サウナが作れる。南田温泉の100℃の高温サウナを体験してから「やっぱり高温が好き」「もう少しやわらかい熱気がいい」という具体的な感覚を持ってほしい。
施設の営業時間・料金・設備情報は変更になる場合があります。訪問前に施設へ直接ご確認ください。