夏泊半島という地名は、青森県を知る人にはホタテの産地として知られているかもしれない。陸奥湾に突き出た半島で、湾内の豊かな海流と栄養分がホタテの養殖に適した環境を作り出している。その夏泊半島の根元に近い場所、東津軽郡平内町に、夏泊ゴルフリンクスはある。
ゴルフ場にサウナがある——それは珍しいことではない。日本のゴルフ場の多くはクラブハウスに浴場を設けており、ラウンド後に汗を流す施設として機能している。夏泊ゴルフリンクスもその形式で、クラブハウスの浴場にサウナが完備されている。男性サウナの温度は95℃、水風呂も20℃という設定は、ゴルフ場の付帯施設としては本格的な数字だ。12時から営業している。
平内町という場所——陸奥湾とホタテの町
平内町は、青森市の東に位置する沿岸の町だ。陸奥湾に面したこの町は、ホタテ漁業と養殖業の盛んな地域として知られている。陸奥湾は閉鎖性の高い内湾で、山からの栄養分が豊富に流れ込み、プランクトンが育ちやすい環境がある。そこで育つホタテは、身が大きく甘みが強いと言われる。
夏泊半島の形は、本州から陸奥湾に向かって突き出した細長い地形だ。半島を取り囲む陸奥湾の水面は、天気の良い日には穏やかに光を反射し、遠くに八甲田山の稜線が望める。この景色の中にゴルフコースが広がるのが夏泊ゴルフリンクスだ。
「リンクス」というゴルフ場の名称は、本来スコットランドの海辺のゴルフコースを指す言葉だ。スコットランドのリンクスコースは、海岸沿いの起伏ある地形に作られ、海風と砂地が特徴だ。夏泊ゴルフリンクスはその名のとおり、陸奥湾に面した海辺のゴルフコースとして設計されている。
ゴルフとサウナの相性
ゴルフのラウンドは、歩行距離にして10〜15km以上になることも珍しくない。18ホールを4〜5時間かけて歩き、スイングで全身の筋肉を使う。終わった後の疲労感は、一般的なスポーツと大差ない。むしろ、中高年以上の利用者が多いゴルフでは、疲労の回復に入浴・サウナの役割が大きい。
ラウンドを終えてクラブハウスに戻り、シャワーを浴びてからサウナに入る。汗で濡れた身体が95℃の熱気に包まれ、ゴルフで使った筋肉がほぐれていく。水風呂(20℃)で一気に冷やし、浴室の椅子で外気浴(屋内なので内気浴)をする。このサイクルを2〜3セット繰り返す頃には、10km以上歩いた疲労がかなり回復している。
ゴルフの後のサウナは、ゴルフをやめられない理由のひとつだ——そう言う人が、ゴルフ仲間の中に少なからずいる。
スポーツとサウナの組み合わせは、フィンランドでも日本でも共通している。フィンランドのアイスホッケーリンクやスキー場には必ずサウナが設置されており、スポーツ後の回復手段として広く認識されている。ゴルフ場のサウナも、その延長線上にある。
施設の設備と利用方法
夏泊ゴルフリンクスのサウナは、男性専用(おそらく女性浴室には設置なし)のドライサウナで95℃。水風呂は20℃。これは銭湯やスパと遜色ない水準だ。ゴルフのプレーを前提とした施設だが、サウナだけの利用も可能かどうかは施設に確認する必要がある。
ゴルフのグリーンフィーは日によって異なるが、ゴルフ場のサウナとして使う場合、プレー料金に浴場利用が含まれていることが多い。夏泊ゴルフリンクスの場合、プレーした当日の浴場利用は含まれていると思われるが、詳細は予約時に確認してほしい。
営業は12時からとなっているが、ゴルフ場の営業スケジュールに連動しているため、シーズンオフや天候不良時は状況が変わる場合がある。事前に施設に確認してから訪れることを勧める。
平内町でのゴルフ旅行のプランニング
青森市内から平内町まで車で約40分。東北自動車道を使えば青森ICから野辺地方面へ向かい、平内町で降りる。平内町は、野辺地町の温泉施設や、陸奥湾を一望できる浅所海岸など、ゴルフ以外の観光資源も持っている。
夏泊半島は、春から秋にかけてドライブコースとしても人気がある。半島を一周する道路から陸奥湾の景色を楽しみながら、夏泊ゴルフリンクスでゴルフとサウナを体験する——青森市内からの日帰りアクティビティとして成立するコースだ。
ホタテの産地である平内町では、地元の漁協や道の駅でホタテを購入できる。ゴルフとサウナを楽しんだ後、帰り道にホタテを買って帰る——そういう一日の過ごし方が、平内町では可能だ。
ゴルフ場サウナの隠れた魅力
ゴルフ場のサウナは、一般のサウナ施設と比べると「玄人向け」の施設が多い。過度に飾らず、機能的に整備されたサウナ室——それがゴルフ場のサウナの特徴だ。利用者はゴルフを終えた人々が中心で、「整うために来た」というより「ゴルフの疲れを取るために使っている」という感覚の人が多い。
その中に混ざって、しっかりとセットを繰り返すサウナ愛好家がいたとしたら、それは少しユニークな体験になるかもしれない。ゴルフをやらない人がゴルフ場のサウナを目的に訪れるというのも、近年のサウナブームの中では珍しくない。サウナだけの利用が可能かどうか、施設に確認してみる価値はある。
95℃という温度は、ゴルフ場の付帯施設としては高い水準だ。夏泊ゴルフリンクスが95℃のサウナを維持しているのは、利用者(主にゴルファー)の需要があるからだろう。疲れた身体を本格的に回復させたい——その欲求に応えるサウナが、陸奥湾を望む海辺に存在する。
FACILITY DATA
| 施設名 | 夏泊ゴルフリンクス |
|---|---|
| 住所 | 青森県東津軽郡平内町 |
| 種別 | ゴルフ場(浴場・サウナ付き) |
| 営業時間 | 12:00〜(ゴルフ場営業に準ずる) |
| 定休日 | 要確認(シーズン営業) |
| 料金 | ゴルフプレー料金に含まれる(サウナのみ利用については要確認) |
| サウナ | 男95℃ |
| 水風呂 | 20℃ |
| 外気浴 | 要確認 |
| 男女 | 男性利用可(女性サウナは要確認) |
| 駐車場 | あり(ゴルフ場駐車場) |
| アクセス | 東北自動車道 青森ICより平内町方面へ約40分 / 野辺地駅よりタクシー |
陸奥湾を望む海辺でゴルフをして、95℃のサウナに入る。それはゴルフをする人間にとって、贅沢な一日の使い方だ。青森に来る機会があり、ゴルフをプレーする予定があるなら、夏泊ゴルフリンクスは候補のひとつとして考えてほしい。ゴルフの腕前を問わず、海辺の景色とサウナは平等に体験できる。