FACILITY DATA / 施設情報
| 施設名 | あさひ温泉 |
|---|---|
| 住所 | 青森県青森市富田3-16-50 |
| アクセス | 新青森駅から徒歩約27分・車で5分 |
| 駐車場 | 約30台 |
| 営業時間 | 6:00〜22:00(入浴は6:00〜21:45) |
| 定休日 | なし |
| 料金 | 大人480円(毎月26日は450円) |
| サウナ | 90℃(男)/ 80〜85℃(女)、遠赤外線ガスストーブ、TV有 |
| 水風呂 | 19.9℃(男)・地下水かけ流し・水深80〜110cm・15人収容 |
| 外気浴 | 浴室内 木製ベッド4台(横になれる)・イス5席・ベンチ4席 |
| 温泉 | 源泉かけ流し(カラン・シャワーも温泉)・炭酸泉あり |
| 支払い | 現金のみ |
| TEL | 017-766-9700 |
| 備考 | ドライヤー無料・私物持込可(1200Wまで)・打たせ湯あり |
新青森駅から歩いて27分——地図でみると少し遠い。でも車で来れば5分で着く。30台の駐車場に車を停めて建物を見ると、「あぁ、昔からここにある温泉だな」という感じが漂ってくる。青森市の富田地区、住宅街の中に平屋の建物が静かに立っている。
あさひ温泉。近所の人が毎日来る銭湯だ。朝6時から開いており、夜は22時まで。年中無休。靴箱に鍵はない。受付で480円(現金)を払い、脱衣所へ。ロッカーではなくカゴが並んでいる。それで十分な場所だ。窓が広く、待合スペースには畳と長椅子があり、明るい。脱衣所にも絵や植物が飾られていて、清潔感がある。
浴場——広い、古い、いい
浴場に入ると、まずその広さに驚く。真ん中にどーんと大きな湯船がある。源泉かけ流し、100%天然温泉。カランのお湯もシャワーもわずかにしょっぱくて、温泉が建物の隅々まで届いている。
浴槽の縁や壁は長年の温泉成分を浴び続けて変色している箇所がある。それが「何十年もここにある」という証で、修繕されてきれいになるより、そのまま残っていることに意味がある。子供の頃に来たことがある人が何十年かぶりに戻ってきた時、「こうだったこうだった」と言いながら体を洗い始める——そういう場所だ。
打たせ湯のブースもある。古いボタンを押すと、どっしりとは来ないが確かにお湯が落ちてくる。奥には炭酸泉もあり、こちらはじわじわと体が温まる。高濃度炭酸泉の下茹で効果が強く、サウナに入る前から体の準備が整ってしまう——そういう浴場だ。
サウナ室——階段を上がった先の、温かい空間
浴場の奥に階段がある。上がるとビート板が積んであり、扉を開けてサウナ室へ。
室内は広め——15人以上が入れる。左2段、右1段の構成。天井は低からず高からず、遠赤外線のガスストーブが奥に鎮座している。テレビがあり、目覚まし時計が壁に掛かっている。
温度表示は90℃(男湯)、女湯は80〜85℃。男湯は下段がマイルドで、上段に上がるとしっかり熱気が来る。「下段で寝サウナができる」という声があり、確かに寝転がれる幅がある。ゆっくり体を温めたいなら下段で横になり、しっかり蒸されたければ上段で座る——そういう使い分けができる。
室内には青森ヒバ油が塗られていることがあり、ほんのりヒバの香りがする日もある。常連のおじいちゃんたちがテレビを眺めながらにこにこしていて、「実家のサウナ」という言葉がよく似合う。
水風呂——広い、深い、地下水かけ流し
水風呂が印象に残る。15人収容というだけあって、とにかく広い。水深80〜110cm——大人が立っても腰まで浸かる深さだ。
地下水のかけ流しで、かけ流し口は4箇所。正面にはライオン(あるいはそれに近い何か)の口から水が放物線を描きながら落ちてくる。勢いよく注がれる水の音が心地よく、頭をその水流に近づけると頭から一気に冷えていく。
水温は19.9℃。この広さと深さと水量があるため、体の冷え方が均一だ。ゆっくり浸かれるし、常連の子供がバシャバシャ泳ぎ回っていても許せてしまうような大らかさがある。「大好きすぎる」と書いている常連がいる。そのひとことで全部説明できる水風呂だ。
外気浴——木製ベッドで、マジ寝する
浴場の中に木製ベッドが4台ある。寝転がれる。完全に横になれる。
これがあさひ温泉の一番の特徴かもしれない。外気浴スペースはなく、浴室内でのととのいになるが、横になれるという事実が全てを変える。水風呂から上がってそのまま木のベッドへ——仰向けになり、体の熱が少しずつ空気に溶けていく感覚の中で、脳みそが静かになっていく。
椅子5席、ベンチ4席もある。横になる派と座る派で争う必要はない。「マジ寝してしまう名物ベッド」と表現した人がいる。使い終わった後は木のベッドとマットにお湯をかけてから離れるのが、ここの作法になっている。
浴場に流れる音
薄く音楽が流れている。昭和歌謡——矢沢永吉、杏里、その時代の曲が浴場まで届いてくる。テレビのあるサウナ室と、静かな浴場と、昭和の音楽——こういう施設は、増えることがない。
家庭用サウナの設計をしていると、「どんな空間を作りたいか」という問いに行き着く。機能で言えばここより優れた施設はいくらでも作れる。でも「朝6時から開いていて、昭和歌謡が流れて、昔から変わらない温泉がある場所」は、建物を建てるだけでは作れない。あさひ温泉は青森の日常の中で、そのまま残っている場所だ。
施設の営業時間・料金・設備情報は変更になる場合があります。訪問前にご確認ください。