FACILITY DATA / 施設情報
| 施設名 | トド湯 |
|---|---|
| 住所 | 青森県青森市青柳2-7-21 |
| 駐車場 | 5台 |
| 営業時間 | 火〜土 13:00〜21:30 / 日 12:00〜21:30 |
| 定休日 | 月曜日 |
| 料金 | 530円(回数券あり) |
| サウナ | 94〜104℃(男:電気ストーン・演歌BGM)/ 70℃(女:ミストサウナ) |
| 水風呂 | 16〜18℃(冬はシングル)・地下水冷鉱泉かけ流し |
| 外気浴 | なし(浴室内のトドのタイル壁画の前で) |
| 支払い | 現金のみ |
| タトゥー | 可 |
| TEL | 017-734-1072 |
| 備考 | 漫画あり・ドライヤーあり |
青森市の青柳地区、住宅街の中にトド湯はある。駐車場は5台分。小さな銭湯だ。「トド」という名前をつけた銭湯は、全国を探してもほとんどないだろう。猫でもライオンでもない——トドだ。なぜトドなのか、来てみると少しわかる気がする。
営業は火〜土の13時から、日曜は12時から。月曜は定休。午後からしか開かない、夕方の銭湯だ。番台で530円を払って脱衣所へ。漫画がある。常連のおじいちゃんたちが座っている。昔ながらの——という言葉が最も正確に表現できる、そういう空間だ。
浴場——3m×10mのトドのタイル絵
浴室に入ると壁いっぱいのタイル絵が目に飛び込んでくる。横幅約10m、高さ約3mの大パノラマ。海の岩でくつろぐトドたちが描かれていて、遠くに小島と陸地の稜線が見える。まるで北方の海の風景を切り取ってそのまま壁に貼ったような構図だ。
「エルミタージュ美術館に展示したい」
——と書いた人がいる。大げさではなく、確かにこのタイル絵は公衆浴場の壁としては別格の完成度だ。シリカの浴槽に浸かりながら、水風呂から上がってほてった体を壁に向けながら、このトドを眺める。外気浴のない銭湯で、絵を眺めながら「とどのう」というのはここにしかない体験だ。
サウナ室——演歌が流れる、静かな熱気の中で
男湯のサウナは2段4人の小さな空間。電気式のストーンサウナで、METOS製の古いストーブが鎮座している。砂時計も温度計もMETOS製——1970年代頃から使われているようなレトロな道具が揃っていて、歴史の重みが漂う。
テレビはない。代わりに演歌が流れている。昭和20〜30年代の日本の古い歌で、知らない曲が多い。蒸されながら知らない演歌を聴いていると、自分がどこにいるのかしばらくわからなくなる。
温度は94〜104℃(設定90℃だが実際は高い)。壁はレンガか石で、木ではない。「いつまでも入っていたいストーンサウナ」という感想が複数残っている。
女湯はミストサウナ(スチームサウナ)。70℃の高湿度空間で、喉や体の奥まで熱が届く。ひんやりした空気に乾いた体で行きたくなるタイプで、季節の変わり目に「喉が痛くなりそうな時はここ」と通う常連がいる。
水風呂——黒みがかった冷鉱泉
水風呂は1〜2人。水温16〜18℃。地下水の冷鉱泉で、わずかに黒みがかっている。「冷たい冷鉱泉がとても気持ちよい」という感想の通り、水の質が明確に違う。冬は水温がシングル(10℃以下)になることもある。外気温が下がると自然に水温も下がる、地下水かけ流しの恩恵だ。
壁の前でととのう
露天スペースはない。外気浴はない。ととのい椅子もない。水風呂から上がったら、カランの椅子を壁際に持っていき、あのトドのタイル絵の前に座る——それがここでのやり方だ。
女湯側のトドも含めると合計4匹のトドが壁にいる。タイル絵の前で体が静まっていく感覚は、こぎれいな外気浴スペースとは違う何かがある。自分がどこにいるか——トドたちが海の岩でくつろいでいる北方の海岸のどこか——に紛れ込む感覚が、静かに体を通り抜けていく。
施設の営業時間・料金・設備情報は変更になる場合があります。月曜定休のためご注意ください。
