YOMIMONO / 火のある暮らしの話 #04

自宅サウナは、
岩手でこそ、つくりやすい。

文・橋本大治(D'STYLE 代表)|読了目安 5分

公開日:2023年8月14日 / 最終更新日:2026年8月1日

「自宅にサウナなんて、贅沢すぎませんか」。ときどき、そう言われます。でも私は、岩手ほど自宅サウナに向いた土地はない、と本気で思っているんです。

岩手には「外気浴」が最初からある

サウナの気持ちよさの半分は、火照った体を外気で冷ます「外気浴」にあります。都会のサウナ施設は、この外気浴のためにビルの屋上を改装したりして、たいへんな苦労をしています。

岩手の冬は、その天然のクールダウンが、庭先まで来ています。雪の中にどぼん、とまでは言いませんが、氷点下の外気に一歩出るだけでいい。盛岡では、冬の朝に氷点下十度近くまで冷える日も珍しくありません。フィンランドの人がうらやむ環境が、ここにはあります。向こうの冬と、岩手の冬。案外、よく似ているんです。

フィンランドは、一家に一台の国

サウナの本場フィンランドは、人口およそ五百五十万人の国です。そこにサウナの数はおよそ三百万といわれ、なんと自動車の数より多い。集合住宅にも、会社にも、湖畔の別荘にも、当たり前のようにサウナがあります。彼らにとってサウナは、特別な贅沢ではなく、歯を磨くのと同じ、毎日の暮らしの一部。「サウナは貧しい人の薬局」という古いことわざもあるほど、身近な健康の場所です。自宅サウナは、贅沢の極みではなく、世界のどこかでは、ごく普通の暮らしの形なのです。

電気か、薪か

自宅サウナのヒーターは、大きく電気式と薪式です。屋内につくるなら、扱いやすい電気式が主流。スイッチを入れて待つだけで、火の管理も煙突もいりません。庭や別荘に小屋型でつくるなら、薪式も選べます。パチパチという火の音と、たっぷりのロウリュの蒸気。電源のない場所でも、本場そのままの体験ができます。

どちらがいいかは、どんな時間を過ごしたいか次第です。静かに毎日ととのえたいなら電気、火と向き合う週末そのものを楽しみたいなら薪。暮らしのリズムから選ぶのが、いちばん失敗しません。

サウナは、我慢するところじゃない。
ととのえに行くところなんです。

毎日入れることが、最大のぜいたく

自宅サウナのいちばんの価値は、豪華さではなく、「いつでも入れる」ことにあります。施設だと、行くまでが億劫だったり、営業時間や料金が気になったり。家にあれば、思い立った夜にすぐ、髪を乾かして布団に入るまで含めて、短い時間で完結します。

サウナの効果は、一回の気持ちよさよりも、続けたときにゆっくり現れます。眠りが深くなり、冬の冷えがやわらぎ、一日の疲れの逃がし方を体が覚えていく。毎日の習慣にできる自宅サウナは、その変化に、いちばん近い場所なのです。

いちばん大事なのは、換気と断熱です

ここは正直にお伝えします。気持ちよさと長もちを左右するのは、見た目よりも、換気と断熱です。空気の流れがうまくいけば熱がやわらかく回り、湿気にきちんと逃げ道をつくれば、木は長く元気でいてくれる。サウナで吸い込む空気は、いつも清潔であってほしいですから。

私たちは、本場フィンランドでサウナづくりを学んできました。この土台の部分を大切にすると、サウナは長持ちしますし、気持ちよさがまるで違ってきます。

まずは、蒸気を浴びに来てください

正直にいうと、自宅サウナの費用は「部屋の条件」で大きく変わります。新築か後付けか、電源、防水、広さ。だからうちは、現地を見てから正確な金額をお出しします。現地調査もお見積りも無料です。「だいたいいくらぐらい?」という段階のご相談で、構いません。

ショールームにはサウナがあります。まず一度、蒸気を浴びに来てください。話はそれからで十分です。

岩手・盛岡で自宅サウナをお考えの方は、ハルビア岩手県正規代理店のD'STYLEへ。機種選びから設置工事まで、あなたの暮らしに合わせたおすすめの一台をご提案します。どうぞお気軽にご相談ください。

写真: Juho Nurmi (Wikimedia Commons, CC BY 4.0)

D'STYLE
橋本 大治(有限会社D'STYLE 代表)

住田町の山主だった祖父から三代、火と生きてきました。英国RODTECH社認定の煙突掃除 安全インストラクター(東北第一号)。盛岡・国道4号線沿いのショールームにいます。

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