機能するサウナを作ることは、ある程度の予算と施工会社があれば実現できます。でも「入るたびに気分が上がる」サウナにするためには、デザインへのこだわりが必要です。D'STYLEがこれまで手がけてきた施工事例から、自宅サウナをおしゃれにするためのデザインアイデアを10個まとめました。大掛かりなものからプチプラで実現できるものまで、参考にしてみてください。
「機能」だけでなく「デザイン」にこだわる
自宅サウナは使い勝手だけでなく、見た目の美しさもQOLに大きく影響します。毎日使うものだからこそ、「入りたくなる空間」にすることが長く使い続けるための鍵です。フィンランドのサウナ文化では、サウナは「家の中で最も大切な部屋」とされてきました。そのこだわりを自分の家に持ち込むことで、日常の中に本物の豊かさが生まれます。
1. 照明でムードを作る
サウナ室の照明は「間接照明+暖色系」が基本です。白い蛍光灯系の光はサウナの雰囲気を一気に壊します。照明だけでサウナの体験は大きく変わります。
- アンバー色LED:電球色(2700K)の間接照明。焚き火を思わせる暖かみがあり、リラックス効果が高い
- ベンチ下ライン照明:ベンチの下に間接照明を仕込み、幻想的な浮遊感を演出
- 外気浴スペース:手元灯+星空が見える天井なし設計にすると、夜の外気浴が格別になる
- 注意点:防水仕様のLED(IP67以上)を使用すること。通常の電球は高温・湿気で危険
D'STYLEの施工では、照明の位置と色温度を設計段階から組み込みます。後から「照明が足りない」「場所が悪かった」とならないよう、配線計画を最初に立てることが重要です。
2. 木材のライン張り(横張り・縦張り・斜め張り)
内壁の木材の張り方ひとつで、サウナ室の印象は大きく変わります。同じ木材でも、張り方で「広く見える」「高く見える」「個性的に見える」の差が生まれます。
- 横張り(一般的):水平ラインが広さを強調。定番で安心感がある。初めての方はまずこれ
- 縦張り:天井の高さを強調。スタイリッシュでモダンな印象になる
- 斜め張り:個性的な仕上がりに。アクセント壁に部分使用するのがおすすめ。全面斜め張りは難易度が上がる
D'STYLEでは岩手県産のアカマツ・カラマツ・スギを使用しています。地元の木は地元の気候に馴染み、経年変化も美しい。木材の幅(細い板材 vs 幅広板)を変えるだけでも印象が変わります。
3. 二種類の木材を組み合わせる
壁・天井をスプルース(白木)にして、ベンチだけアスペンやヒノキにする組み合わせが人気です。「白い壁に明るいベンチ」のコントラストが、フィンランドのサウナらしい清潔感をつくります。
逆に、全体をダークトーンの木材(チーク・ウォールナット調)でまとめた「隠れ家サウナ」スタイルも根強い人気があります。どちらにするかは、外気浴スペースのデザインや母屋のインテリアとの統一感も考えて決めるといいでしょう。
4. アクセントストーン
壁の一部に自然石・スレートタイル・レンガタイルを使い、「地下洞窟サウナ」「岩盤浴」のようなムードを演出できます。ストーブ周りの壁(バックウォール)に取り入れると特に効果的です。
注意点は、石材はサウナ内の高温・蒸気に耐える素材を選ぶこと。接着剤・目地材も耐熱・耐水仕様を使用する必要があります。施工時に一緒に相談することで、見た目と機能を両立できます。
5. フィンランド国旗カラー・ヴィヒタの飾り
本場フィンランドを感じさせるアクセントとして、ヴィヒタ(白樺の葉枝束)を乾燥させて壁に飾る方法があります。白樺の枝は青森・岩手でも自生しており、6〜7月の若葉の時期に採取して束ね、逆さに干して乾燥させれば手作りできます。
使うときはぬるま湯で戻すと香りが復活します。岩手産の白樺で作ったヴィヒタで入るロウリュは、フィンランドと岩手がつながる体験です。
6. サウナ砂時計(Sanduhr)
フィンランドのサウナには必ずと言っていいほど砂時計があります。入浴時間を計るだけでなく、インテリアとしても映えます。木製フレームの砂時計(10分・15分)が北欧テイストによく合います。白樺材フレームのものはヴィヒタとのコーディネートも楽しめます。
サウナ室内の高温に耐えられる素材(金属・木材)のものを選ぶこと。プラスチックフレームは変形・変色する可能性があります。D'STYLEのショールームでも実物をご覧いただけます。
7. ひしゃく+バケツのデザインコーディネート
ロウリュ用のひしゃく・バケツは機能品でありながら、デザインアイテムでもあります。素材の組み合わせで雰囲気が変わります。
- 木製ひしゃく+ステンレスバケツ:シンプルでモダン。汚れにくく手入れが楽
- 全木製セット(白樺・アスペン):北欧サウナの雰囲気に最もよく合う
- 銅製バケツ+木柄ひしゃく:高級感があり、経年変化も美しい
ひしゃく・バケツをストーブ横の専用フックに掛けるだけで、サウナ室が「サウナらしい空間」になります。配置する位置も設計段階で考えておくと、動線がすっきりします。
8. 外気浴スペースの植物
外気浴スペースに植物を置くと「森林浴×サウナ」の体験になります。岩手・東北で育てやすい植物を選べば、冬の管理も楽です。
- ラベンダー:青森・岩手の冷涼な気候に適している。香りでリラックス効果倍増
- ミント・ハーブ類:育てやすく、葉をロウリュに使える。ユーカリ・タイム・ローズマリーも人気
- 苔・シダ類:日本の森のような雰囲気に。水やりが少なくて済む
植物鉢のデザインも重要です。素焼きテラコッタ・木製プランター・コンクリートポットなど、サウナ小屋の外装との統一感を意識すると全体のデザインが整います。
9. 和モダン(日本らしさ)スタイル
フィンランドサウナに「和」を取り入れるスタイルも人気です。ヒノキ・青森ヒバを主材にして、白い砂利と黒い砂岩を組み合わせた「禅庭風」外気浴スペースは、欧州のサウナ文化と日本の美意識が融合した独自のスタイルです。
D'STYLEでは青森ヒバを使ったサウナ室の施工実績があります。青森ヒバはヒノキチオールを豊富に含み、抗菌作用・防虫効果・独特の清々しい香りがあります。「和の素材で北欧式サウナ」という組み合わせは、岩手・東北ならではの自宅サウナスタイルです。
10. 扉にガラス窓を入れる
サウナ室のドアにガラス窓(のぞき窓)を入れると、室内の照明・炎が外から見えて「サウナがある家」の存在感が増します。特に薪サウナストーブを使用している場合、炎のゆらぎがガラス越しに見える演出は圧倒的な雰囲気を生みます。
- 耐熱ガラス仕様のドア:サウナ専用の耐熱強化ガラスを使用。一般のガラスは不可
- ガラスのサイズ:小さめの四角(ポートホール型)〜縦長の大きめまで。小さめの方が断熱性能への影響が少ない
- フレームの素材:木製ドアに真鍮フレームのガラスを合わせると高級感が出る
D'STYLEでは耐熱ガラス仕様のサウナドアに対応しています。新築設計時から組み込む場合はコストを抑えやすく、後付けの場合も現地を確認した上で対応可否をお伝えします。
まとめ:設計の段階からデザインを考える
10のアイデアを紹介しましたが、すべてを一度に取り入れる必要はありません。「どんな時間を過ごしたいか」をイメージして、2〜3個のアイデアを絞り込むことから始めてみてください。
照明の位置・木材の張り方・外気浴の植物配置は、設計段階から考えておくとコストを抑えながら理想に近づけます。後から「もっとこうすればよかった」とならないために、設計の段階でデザインの話をD'STYLEにお持ちください。ショールームでは実際の施工例を見ながら、理想のイメージをすり合わせることができます。
記載のデザインアイデアはD'STYLEの施工経験をもとにしたものです。素材・仕様により実現可否・費用が異なります。詳細はお見積もり時にご確認ください。


