「自宅サウナを検討しているけれど、どの種類を選べばいいかわからない」——そういうご相談を、盛岡のショールームで頻繁にお受けします。インターネットで調べると「フィンランド式」「遠赤外線サウナ」「スチームサウナ」など様々な種類が出てきて、かえって迷ってしまう方も多いようです。この記事では、自宅サウナの主な4種類(フィンランド式・ロッキーサウナ・遠赤外線・スチーム)の特徴・温度・湿度・健康効果・コストを徹底比較します。そして、北東北(岩手・青森・秋田)で自宅サウナを設置する場合に、D'STYLEがどの種類をおすすめするかも明確にお伝えします。
自宅サウナの主な種類
自宅サウナには大きく分けて4種類あります。それぞれ温め方・温度・湿度・体験の質が根本的に異なります。どれが「正解」というわけではなく、目的・予算・設置環境によって最適な選択が変わります。ただし、「整う」体験を目的とする場合は、種類の選択が体験の質に直結するため、慎重に選ぶ必要があります。
| 種類 | 温度 | 湿度 | ロウリュ | 「整う」体験 |
|---|---|---|---|---|
| フィンランド式 | 80〜100℃ | 10〜80% | ◎ | ◎ |
| ロッキーサウナ | 40〜60℃ | 80〜100% | × | △ |
| 遠赤外線サウナ | 40〜60℃ | 非常に低い | × | △ |
| スチームサウナ | 40〜50℃ | 100% | × | △ |
種類1:フィンランド式サウナ(薪または電気ストーブ)
- 温度
- 80〜100℃
- 湿度
- 10〜30%(ロウリュ時は一時的に60〜80%)
- 熱源
- 電気サウナヒーター または 薪サウナストーブ
- ロウリュ
- できる(熱したストーンに水をかける)
フィンランド式サウナは「ロウリュ(löyly)」ができる本格派サウナです。ロウリュとは、高温に熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる行為のこと。ロウリュをすると体感温度が急上昇し、発汗が促進されます。温度と湿度を自分でコントロールできる点が、フィンランド式の最大の特徴です。
フィンランド式のメリット
- 最も本格的なサウナ体験ができる。フィンランドの伝統文化を自宅で楽しめる
- ロウリュで温度・湿度をコントロールできる
- 高温(80〜100℃)と外気浴の温度差が大きいため「整う」感覚を得やすい
- 電気式は操作が簡単。タイマー予約も可能な機種がある
- 薪式は火の揺らぎ・音・輻射熱が加わる極上体験
フィンランド式のデメリット
- 電気式は専用回路(単相200V・30A以上)が必要
- 薪式は薪の調達・保管スペースが必要。煙突工事費が別途かかる
- 高温になるため、初心者は慣れるまで時間がかかる
- 設置スペースと換気設計に一定の条件がある
KUUTAのROOM・CABIN・GANDŌはすべてフィンランド式です。D'STYLEが取り扱うHARVIA(ハルビア)は、フィンランド王室御用達の世界No.1サウナヒーターブランドです。電気式・薪式ともに豊富なラインアップを岩手県正規代理店として取り扱っています。
種類2:ロッキーサウナ(蒸気サウナ)
- 温度
- 40〜60℃
- 湿度
- 80〜100%
- 熱源
- 蒸気発生装置(スチームジェネレーター)
- ロウリュ
- できない
ロッキーサウナは蒸気を多量に発生させる「スチームサウナ」の一種です。名称は「ロッキー」ですが、フィンランド式の「ロウリュ」とは別物です。温度は40〜60℃と低めですが、湿度が80〜100%と非常に高いため、体感温度はかなり高く感じられます。
ロッキーサウナのメリット
- 低温・高湿度で体への負担が少ない
- 高齢者・心臓が弱い方・血圧が高い方でも入りやすい
- 呼吸器系への刺激が少なく、喘息の方でも比較的入りやすい
- 保湿効果が高く、肌への刺激が少ない
ロッキーサウナのデメリット
- ロウリュができない
- フィンランド式のような「整う」感覚(副交感神経優位による恍惚状態)は得にくい
- 高湿度のためカビが生えやすく、こまめな清掃・換気が必要
- スチームジェネレーターのメンテナンスが定期的に必要
種類3:遠赤外線サウナ(赤外線サウナ)
- 温度
- 40〜60℃(周囲の空気はそれほど熱くない)
- 湿度
- 非常に低い(通常室内と同程度)
- 熱源
- 遠赤外線パネルヒーター
- ロウリュ
- できない
遠赤外線サウナは赤外線(遠赤外線)で体を直接温める方式です。空気を温めるのではなく、体の表面・内部に赤外線が吸収されることで体温が上昇します。このため、周囲の空気はそれほど熱くならず、「熱い空気を吸い込む」という感覚が少ないのが特徴です。
遠赤外線サウナのメリット
- 消費電力が比較的低い(100V・15A程度で動くモデルもある)
- 設置が比較的簡単。専用電源が不要なモデルも多い
- 空気が熱くないため、呼吸器への負担が少ない
- 初期費用が比較的安価(50万円以下の市販品も多い)
遠赤外線サウナのデメリット
- ロウリュができない。「フィンランドサウナ」の体験は得られない
- 温度が40〜60℃と低いため、外気浴との温度差が小さく「整う」感覚が弱い
- 特に東北の冬は外気温が低いため、温度差の問題がさらに顕著になる
- サウナストーンがないため、蒸気の香りやロウリュの音がない
- 市販の安価なモデルは品質・耐久性にばらつきがある
種類4:スチームサウナ(ミストサウナ)
- 温度
- 40〜50℃
- 湿度
- 100%
- 熱源
- スチームジェネレーター・蒸気発生器
- ロウリュ
- できない
スチームサウナは水蒸気を充満させる方式です。温度は40〜50℃と低めですが、湿度が100%に達するため、体の表面がしっとりと温まります。美容効果が高く、肌の保湿・毛穴の開きによるデトックスを目的とする方に人気があります。
スチームサウナのメリット
- 肌への保湿効果が高い。皮膚科でも薦められるケースがある
- 低温で入りやすい。子どもや高齢者にも向いている
- 呼吸器系(鼻・喉)への加湿効果がある
スチームサウナのデメリット
- 電気代が高い(スチームジェネレーターの消費電力が大きい)
- カビが非常に生えやすい。毎回の換気・清掃が必須
- 「整う」体験はほぼ得られない
- 蒸気で視界が遮られることがある
4種類を徹底比較:一覧表
4種類の主な比較ポイントを表にまとめました。
| 比較項目 | フィンランド式 | ロッキー | 遠赤外線 | スチーム |
|---|---|---|---|---|
| 「整う」体験 | ◎ | △ | △ | × |
| ロウリュ | ◎ | × | × | × |
| 初期コスト | 中〜高 | 中 | 低〜中 | 中 |
| 電気代 | 中 | 高 | 低 | 高 |
| 体への負担 | 中〜高 | 低 | 低 | 低 |
| 美容効果 | ○ | ○ | △ | ◎ |
| メンテナンス | 普通 | やや手間 | 簡単 | 手間 |
| 東北の冬向き | ◎ | ○ | △ | △ |
D'STYLEが東北でおすすめするのはフィンランド式
D'STYLEが東北(岩手・青森・秋田)でおすすめするのは、迷いなくフィンランド式サウナです。その理由は明確です。
理由1:東北の厳寒こそ、フィンランド式が輝く
「整う」体験には、サウナ室の高温と外気浴(または水風呂)の温度差が重要です。東北の冬は外気温が−5〜−15℃になることもあります。フィンランド式の90℃サウナから外に出たときの温度差は100℃を超えます。この極端な温度差こそが、血流の急変動・自律神経のリセット・β-エンドルフィンの分泌を促し、強烈な「整う」体験をもたらします。遠赤外線サウナ(50℃)から東北の冬外気に出ても、この温度差は半分以下です。
理由2:ロウリュは体験の次元が違う
ロウリュの瞬間、サウナ室の体感温度が20〜30℃急上昇します。この刺激は他の方式では再現できません。フィンランドでは「ロウリュなしのサウナはサウナではない」とも言われます。一度体験すると、ロウリュのないサウナでは物足りなくなる方がほとんどです。
理由3:フィンランドの文化・KUUTAの哲学
D'STYLEのKUUTA saunaは、フィンランドのサウナ文化——「サウナは魂の洗濯」という思想——を北東北に持ち込むことを目指して設計されています。遠赤外線やスチームサウナは否定しませんが、D'STYLEとして施工するのはフィンランド式のみです。それは「本物の体験を届けたい」という一点に尽きます。
どうしても低温が必要な方へ
心臓疾患・高血圧などの持病がある方、高齢で高温が不安な方は、フィンランド式でも温度を60〜70℃に設定して入ることができます。サウナ室の温度はヒーターの設定で調整可能です。無理に高温にする必要はなく、自分の体調に合わせて温度を選べるのもフィンランド式の柔軟さです。
まとめ:種類の選び方
自宅サウナの種類を選ぶポイントは以下の3つです。
- 「整う」体験を求めるなら:フィンランド式一択。温度差と汗の質が別次元です
- 体への負担を減らしたいなら:フィンランド式の低温設定(60〜70℃)か、ロッキーサウナ
- 美容目的が強いなら:スチームサウナまたはフィンランド式の低温運用
D'STYLEでは、お客様の目的・体の状態・設置環境をヒアリングしたうえで、最適なサウナの種類・ヒーター・サイズを提案します。「まず話だけ聞きたい」という段階でも、盛岡のショールームへお越しください。実際のフィンランド式サウナを見て触れながら、違いを体感していただけます。
本記事の内容は2026年10月時点の情報です。各メーカーの製品仕様・価格は変更になる場合があります。


