Sauna Guide — Morioka & Takizawa
盛岡・滝沢のサウナ施設
盛岡は水の街だ。北上川・中津川・雫石川が市内で合流し、岩手山の雪解け水が地下に染み込んで名水をつくる。その水質の良さがサウナの水風呂にも直結していて、盛岡の温浴施設の水は軒並み柔らかい。つなぎ温泉という本格的な温泉地が市域内にあるのも珍しく、日帰りで温泉とサウナを楽しめる環境が整っている。D'STYLEのショールームがある街として、この街のサウナ事情はとりわけ詳しく知っているつもりだ。
SPA銭湯ゆっこ盛岡
建築家・今井健太郎がリノベーションした盛岡の温浴施設。旧「マース盛岡」を大改修し、「ゆっこ」(岩手の方言でお風呂の意)として生まれ変わった。浴室に入ってすぐ目に飛び込んでくるのが、右手の壁一面に広がる岩手山のモザイクタイル壁画。盛岡の人間にとって岩手山はただの山ではなく、街のシンボルであり帰宅の目印だ。それが浴室の壁に静かに存在している。
ガス遠赤外線ストーブを2台配置した45人収容のスタジアム型サウナは、78℃という温度計の数字より体感温度がはるかに高い。遠赤外線は皮下の深い部分を温めるため、出た後も体の芯の熱が長続きする。水曜日はテレビを消した「静寂のサウナ」として運営される。盛岡の地下水を引いた半円形の水風呂は16〜17℃、肌あたりが絹のように柔らかい軟水だ。露天エリアは天井が完全に抜けており、盛岡の空がそのまま見える。23時間営業で朝まで仮眠も可能。盛岡滞在の拠点として使える施設だ。
喜盛の湯
水風呂の温度が8.6℃。これはフィンランドの湖に冬季ダイブする感覚に近く、東北の温浴施設でこの温度を出しているところは珍しい。チラーで冷やした超冷水と、15℃前後の通常水風呂の2種類を用意しており、好みに応じて使い分けられる。どちらも潜水可能だ。
サウナ室は変則タワー型の3段構造で「ダブルイズネス」と呼ばれる設計。ストーブが入口側と奥側に2基配置されており、オートロウリュが毎時00分と30分に自動で行われる。30分のロウリュはストーブが奥側のため蒸気が直撃し、かなりの強さになる。塩サウナ(スチーム系)もあり、よもぎや季節のアロマが変わる。露天エリアはインフィニティチェアとアディロンダックチェアが充実しており、盛岡でも充実した外気浴スペースを持つ施設のひとつだ。岩盤浴も完備、タイ古式マッサージも受けられる。
KANAN SPA(HOTEL MAZARIUM)
HOTEL MAZARIUMに併設されたスパ施設。「KANAN」はアラビア語で「天国」を意味するという。92℃・18℃というバランスの取れた設定で、ホテルスパとして水準が高い。盛岡駅周辺のアクセス良好な立地から、出張者が仕事の前後に使うケースも多い。1,100円という料金はホテルスパとしては適正で、滞在のサウナとして使いたい施設だ。
盛南温泉 開運の湯
盛岡市南部の住宅街に溶け込む地域密着型の温浴施設。「開運」という縁起の良い名前を持ち、地元の常連客が長年通い続けている。78℃の穏やかな遠赤外線サウナは、高温系が苦手な人や年配の方でも長く使いやすい設定だ。600円という料金は盛岡の温浴施設として良心的で、サウナ後に気軽に立ち寄れる雰囲気がある。盛岡南部・矢巾方面からのアクセスが良い。
天然温泉 さんさの湯 ドーミーイン盛岡
盛岡駅前のドーミーインチェーンのサウナ。宿泊者専用のサウナで、盛岡に泊まるなら使いたい施設だ。96℃・15℃の本格設定で、温度差は80℃以上になる。盛岡の夜を楽しんだ後、深夜にこのサウナに入り、朝食のじゃじゃ麺や冷麺を楽しんでチェックアウトする——それだけで盛岡の滞在が充実する。
ユートランド姫神
盛岡市の北部、旧玉山村エリアにある宿泊もできる温浴施設。「姫神」と「岩手富士(岩手山)」という2つの大浴場が施設の東西に向かい合って配置されており、それぞれの露天風呂から姫神山と岩手山を望める。男女は日替わり交互に入れ替わるため、泊まれば両方体験できる。
水風呂は外気の影響を受け、夏は20℃超、雪が降る冬は10℃を下回ることもある。水は飲用可能で、盛岡北部の山からの清澄な水質だ。500円という料金は市の公共施設に近い設定で、盛岡北部の地元住民の日常に溶け込んでいる。盛岡駅からの路線バスでもアクセスできる。岩手山と姫神山に向かい合うロケーションは、旅の目的になる施設だ。
松園サウナ研究所
盛岡市松園の住宅街にある完全予約制のサウナ。「研究所」という名前が示す通り、サウナそのものを突き詰めることに特化した施設だ。98℃の高温と2,300円という料金は、不特定多数ではなくサウナを真剣に楽しみたい人に向けた設定。プライベートな空間でじっくり向き合えるため、日常的なストレス解消ではなく、非日常としてのサウナ体験を求める人に向いている。予約は早めに。
フォックスバーデン スパドーム
滝沢市にある温浴施設。「フォックスバーデン」はドイツ語で「狐の風呂」を意味する。滝沢市は盛岡市の北に隣接するベッドタウンで、岩手山の麓に広がる自然豊かな地域だ。86℃・18℃というオーソドックスな設定で780円、地域の生活に根付いた施設だ。岩手山麓の自然環境の中にある立地は、盛岡市街地の施設とは異なる静けさがある。
つなぎ温泉 ホテル紫苑
つなぎ温泉は盛岡市内にありながら本格的な温泉地で、御所湖のほとりに旅館・ホテルが並ぶ。ホテル紫苑はその中でも老舗に属する施設だ。98℃の高温サウナは旅館のサウナとして本格的な設定で、1,000円で日帰り入浴ができる。温泉とサウナを組み合わせることで、交互浴の質が大きく上がる。つなぎ温泉のお湯はナトリウム塩化物泉で、湯上がりの肌がしっとりする。車で盛岡市街から20分ほどの距離で、週末の日帰り湯治として使いやすい。
盛岡市余熱利用健康増進センター ゆぴあす
「余熱利用」という名前の通り、廃棄物処理施設から発生する余熱エネルギーを利用した市営の健康増進施設だ。400円という手頃な料金で、地域住民が日常的に使うことを前提にした設計になっている。90℃・19℃という設定で、施設として安定した管理がされている印象を受ける。プールや各種運動施設も備わった複合施設で、サウナだけでなく体を動かしてから汗を流すという使い方もできる。
グリッズプレミアムホテル盛岡
盛岡駅周辺のプレミアムホテルに設置されたサウナ。宿泊者専用。92℃・19℃という組み合わせはホテルのサウナとして丁寧な管理がされている水準で、盛岡滞在のサウナとして使いたい施設だ。
FUMOTO
「麓」という名前は岩手山の麓をイメージさせる。5,500円という料金設定で、プライベートな空間と質の高いサービスが期待できる。92℃・14℃という組み合わせは、冷たい水風呂との温度差が大きく、少人数でじっくり追い込みたい人向けだ。特別な記念日や接待のサウナとして選ばれる理由がある。
つなぎ温泉 清温荘
つなぎ温泉の旅館で、温泉地の施設としては700円という料金が使いやすい。「清温荘」という名前に清潔感と落ち着きがある。ホテル紫苑より小規模な施設で、静かにゆっくり温泉とサウナを楽しみたいときに向いている。つなぎ温泉エリアは御所湖の自然景観に恵まれており、湖畔の空気の中での外気浴は他では味わえない。
OOGAYU BASE キャンプ場
キャンプ場に設置されたアウトドアサウナ。10℃の水風呂は自然水源を使っていると思われる低温で、夏でも冷たい。屋外サウナは温度管理が施設系より難しいが、その分、自然の中で過ごすサウナの体験値は格別だ。テントサウナを自分で設置するのではなく、整備されたキャンプ場のサウナを使えるため、手軽にアウトドアサウナを試したい人に向いている。
盛岡・つなぎ温泉 愛真館
つなぎ温泉の旅館として長く続く愛真館。温度データの詳細は取れていないが、御所湖畔のロケーションはつなぎ温泉の中でも特に眺望が良い。800円で日帰り入浴が可能で、温泉を主体に楽しむ施設として位置づけられる。つなぎ温泉を訪れた際、複数の旅館を比較しながら日帰り湯を楽しむという使い方ができる。
メイプルカントリークラブ
滝沢市のゴルフ場に付設された浴場のサウナ。97℃という温度はゴルフ場のサウナとしてはかなり本格的だ。プレー後の汗を流しながら、岩手山麓の空気の中でととのう体験は、ゴルファーにとっての特権だ。ゴルフ利用者向けの施設。
会員・スポーツクラブ系の施設
- ジョイフィット24 盛岡青山駅前 ― 92℃・27℃。24時間フィットネスジムのサウナ。会員でないのでわからない。
- ホリデイスポーツクラブ 盛岡 ― 91℃・18℃。スポーツクラブのサウナ。会員でないのでわからない。
- フィットイージー 盛岡南大通店 ― 低価格フィットネスのサウナ。会員でないのでわからない。
- パウスポーツクラブ ― 92℃・20℃。スポーツクラブ系。会員でないのでわからない。
- スポーツクラブ アクトス盛岡 ― スポーツクラブ系。会員でないのでわからない。
DATA NOTE
施設情報(温度・料金)はD'STYLEが実際に訪れた際の情報をもとにしています。温度・料金・営業時間は変更されることがありますので、最新情報は各施設の公式情報でご確認ください。情報は2026年10月時点のものです。
サウナ・薪ストーブ・ペレットの対応エリア岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアに対応しています(県名をタップで市町村一覧)。