YOMIMONO / サウナ作法 WASH

体を洗う順番から、
始まる。

文・有限会社D'STYLE|岩手・盛岡の薪ストーブとサウナの店

公開日:2026年4月21日 / 最終更新日:2026年8月1日

サウナに入る前に、体をきれいに洗う。この下ごしらえの一手間が、サウナの心地よさを大きく左右します。フィンランドでは、サウナに入る前に体を清めるのが当たり前の作法です。ほんの少しの心がけですが、その効果は大きいものです。今日は、サウナをより気持ちよく楽しむための、体を洗う順番の話をします。

入る前に洗う、という作法

フィンランドのサウナ文化では、サウナ室に入る前に、まずシャワーや湯で体を洗います。汗をたっぷりかく場所です。入る前に清潔にしておく。これは自分のためでもあり、一緒に入る人への心づかいでもあります。体の汚れや汗を落としてから入れば、サウナ室も清潔に保て、汗もかきやすくなります。順番としては、この最初のひと洗いが、気持ちよいサウナの出発点になります。まず体を清めてから熱に身をゆだねる。理にかなった、美しい作法です。この一手間を惜しまない気持ちが、サウナ全体を心地よいものにしてくれます。

髪から体へ、上から下へ

体を洗う順番には、昔からの理にかなった流れがあります。まず髪を洗い、次に体を洗う。上から下へと洗っていくと、髪を流したときの泡や汚れが体を伝って落ち、二度手間になりません。顔、首、肩、腕、そして胴から脚へ。心臓から遠い足先は最後でよく、全体を上から下へ洗い流していくと、すっきりと清潔になります。この順番を意識するだけで、洗い残しが減り、短い時間でも体がさっぱりします。順番は、無駄のない合理性の積み重ねです。

熱いお湯を、いきなり浴びない

洗うときのお湯の温度にも、ちょっとしたこつがあります。冷えた体に、いきなり熱いお湯を浴びせると、体がびっくりします。まずぬるめのお湯で足元から慣らし、少しずつ体を温めていく。かけ湯を足先から膝、腰へと順に上げていくと、体が驚かずにすみます。この段階を踏むことで、そのあとのサウナの熱にも、体がすんなりなじみます。丁寧に体を温めながら洗うことが、サウナ本番への、なめらかな助走になります。急がず、体をならしていくことが大切です。

洗いすぎない、という心づかい

体を清めるといっても、ごしごしと洗いすぎるのは考えものです。強くこすりすぎると、肌を守る大切な脂まで落ちてしまいます。やわらかい手つきで、汗と汚れをやさしく流すくらいがちょうどいい。このあとサウナでたっぷり汗をかき、毛穴の汚れも自然に押し出されます。ですから、入る前は軽く清める程度で十分です。洗いすぎず、けれど清潔に。この加減が、肌にもやさしく、サウナ後の心地よさにもつながります。ほどほどが、いちばんです。

上がったあとに、もう一度流す

サウナから上がったあとにも、体を流す一手間があります。たっぷりかいた汗を、シャワーやかけ湯でさっぱりと流す。汗を流しておくと、肌がべたつかず、そのあとの外気浴も気持ちよくなります。石けんでごしごし洗い直す必要はなく、湯で汗を流すだけで十分です。何度もサウナと水風呂を繰り返すときも、あいだに軽く汗を流すと、いつもさわやかな状態でいられます。入る前と上がったあと。この前後のひと流しが、サウナをより心地よくします。清潔な体でめぐる熱と水は、いっそうさわやかに感じられます。

丁寧な下ごしらえから、良いサウナは始まる

体を洗う順番は、地味なようでいて、サウナ全体の心地よさを支える土台です。入る前の一手間を大切にすると、そのあとの熱も蒸気も、いっそう気持ちよく感じられます。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビアのサウナヒーターで、作法まで含めて楽しめるサウナのある暮らしをご提案しています。入り方の相談も、店でどうぞ。

D'STYLE
橋本 大治(有限会社D'STYLE 代表)

住田町の山主だった祖父から三代、火と生きてきました。英国RODTECH社認定の煙突掃除 安全インストラクター(東北第一号)。盛岡・国道4号線沿いのショールームにいます。

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