YOMIMONO / サウナと働く WORK

いい考えは、
湯気の中から。

文・有限会社D'STYLE|岩手・盛岡のサウナ専門店

公開日:2024年3月30日 / 最終更新日:2026年8月1日

締切前の企画書。書けない報告書。まとまらない考えごと。そういうとき、私たちは机にかじりついて、うんうん唸ります。でも、経験のある方なら知っているはずです。答えは、机の前では出てこない。散歩の途中や、風呂の中、布団に入った瞬間に、ふっと降ってくる。今日は、サウナと仕事の話。もっと言えば、「なぜ、いい考えはサウナで生まれるのか」という話です。

フィンランドの会社には、サウナがある

サウナの国フィンランドでは、会社のビルにサウナがあることが、珍しくありません。オフィスビルの最上階にサウナ室があって、仕事のあとの一杯ならぬ、仕事のあとのロウリュ。大事な商談や、チームの節目に、サウナを囲む。かの国では、サウナは福利厚生であり、会議室のとなりにある「もうひとつの会議室」でもあるのです。肩書きを脱いだ議論から、いい決断が生まれることを、彼らは経験で知っています。(もてなしとしてのサウナの話は、こちらに。)

「何もしない」が、頭を働かせる

煮詰まった頭がサウナでほどける理由は、脳の休ませ方にあると言われています。目の前の作業に集中しているとき、頭はひとつの道を往復し続けています。ところが、サウナのように「何も考えられない場所」に体を置くと、頭は作業から強制的に引き剥がされて、ぼんやりモードに切り替わる。実は、このぼんやりしている時間にこそ、頭の中では、ばらばらだった情報が勝手につながりはじめると言われています。散歩や入浴でひらめきが生まれるのと、同じ仕組みです。

サウナが優れているのは、その「ぼんやり」の深さです。熱い部屋にスマホは持ち込めません。メールも、通知も、追いかけてこない。熱と汗が、考えごとの続きを許してくれない。そして水風呂と外気浴で、頭は完全にまっさらになる。机の前で三時間こねくり回した問題の答えが、外気浴の椅子の上で三分で降ってきた。そんな経験談を、お客様から何度も聞いています。

リモートワーク時代の、最強の休憩

在宅で働く方が増えて、仕事と暮らしの境目が、あいまいになりました。通勤がないぶん、頭の切り替えの儀式もない。夜になってもパソコンの前から離れられず、布団の中でも仕事の続きを考えてしまう。そんな声を、よく聞きます。

自宅サウナは、この時代の、最強の区切りになります。仕事を終えたら、サウナへ。汗と一緒に、今日の仕事を流してしまう。サウナから上がった体は、もう「夜の自分」です。頭が切り替わるから、夜がちゃんと休息になり、翌朝の仕事が冴える。オンとオフの境目を、意志の力ではなく、熱と水でつくる。これは、働く人にとって、想像以上に大きな投資です。(サウナと睡眠の話は、こちら。)

サウナは、経費で落ちない自己投資

デスクの椅子にこだわり、パソコンに投資し、仕事の道具は揃えてきた。それなら、頭を回復させる道具に投資しない理由は、ないはずです。体を鍛えるジム、学びの書籍代と同じように、思考をリセットする場所としてのサウナ。特に、頭で働く方ほど、効果を実感されます。翌日の集中力が違う、と。

働くあなたにこそ、おすすめです

岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、働く人の暮らしに合わせたサウナの設置をお手伝いしています。平日の夜に短時間で入れる電気式、週末にじっくり楽しむ薪式、暮らしのリズムに合わせておすすめをご提案します。次の大きな仕事の前に、あなたの家に「もうひとつの仕事部屋」を。いえ、「仕事を忘れる部屋」を。ご相談、いつでもお待ちしています。

写真: JKorpimies (Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

D'STYLE
橋本 大治(有限会社D'STYLE 代表)

住田町の山主だった祖父から三代、火と生きてきました。英国RODTECH社認定の煙突掃除 安全インストラクター(東北第一号)。盛岡・国道4号線沿いのショールームにいます。

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